香典の入れ方・包み方タイトルロゴ

■ 香典の入れ方、包み方とは
香典とは、故人に対する供養の気持ちを表わすものであり、主に現金を香典袋(不祝儀用ののし袋)に入れて線香や花の代わりとして通夜や葬儀の際に持参します。
香典袋に入れるお金には、表(オモテ)と裏(ウラ)があり、お金の向きにもしきたりがあります。ここでは葬儀葬式の香典について、お金の入れ方や包み方、中袋の使い方、香典袋は糊付けするの?などについての常識を説明します。
………このページの内容………
▼1. 香典のお金の入れ方と向き
    ・お札のオモテとウラ、お金の向き
    ・香典袋は糊付けするの?
▼2. 中包みの包み方(お金の入れ方包み方・中袋)
▼3. 香典袋の中袋中包みの書き方
[もっと詳しく]
【解説】中袋なし・中袋のないとき、5000円、3000円、1000円のときほか>>>
※参考ページ……香典袋の書き方・表書きは別ページ>>>
※参考ページ……不祝儀袋に中袋・中包がない時は別 ページ>>>
・中袋なしの香典の書き方と裏面>>>
・香典の渡し方 通夜,葬儀,告別式>>>
・香典の渡し方 法事,法要>>>
・香典の渡し方 後日>>>
・香典の渡し方 袱紗の使い方>>>

 1.香典のお金の入れ方と向き

ここでは香典のお金の入れ方(お札の入れ方)や向きについて解説します。
お札の向きについては、一部には気にしなくて良いという考え方もありますので、参考情報として掲載させて頂きます。
なお、お札の向きに配慮しない場合でも、2枚以上のお金を入れる場合にはすべてのお札の向きが揃うように入れるのがマナーです。

お札の表と裏 (お札はどっちがおもて?)
←お札にも表と裏があります。
人物がある方がおもて。人物がない方が裏です。
香典袋に入れる時にお札の表と裏の区別を気にする方がいらっしゃいます。覚えておきましょう。
香典(お金の入れ方)
1.お札の向きを揃える
お札を入れる場合、顔のある方が見えないよう、裏が見えるようにするという説があります
(※ 気にしなくても良いという考え方もあります。)
お札の向きをどうするのかについて気にしないという場合でも、二枚以上のお札を入れる時には、お金の向きを揃えて入れるようにしてください。

1000円札のおもてと裏 香典の入れ方3000円
【香典 お金の入れ方 向き】

地域差もありますが、もし慣習を気にする地域にお住まいの場合には、お札の裏側の面が香典袋の表側に来るようにします。

また、3枚の紙幣を入れる場合には3枚のお札の向きや面が揃うようにします。
2.新札は用いない
新札を用いると、まるでご不幸を見越して用意していたようだということから、新札は用いない方が良いとされています(地域によってマナーが異なりますがやはり新札は用いない方が無難です。どうしても新札しか手持ちがない場合には、一旦二つに折ってから袋に入れてください)。

逆に汚れたお札、破れたお札、シワだらけのお札も失礼にあたりますので注意して下さい。
3.お金を中袋に入れたら、外包みで包む
中袋に現金を入れたら、外包みで包みます。手順は下記のとおりです。
(1)外包みを開きます。内面が表にでている状態で、中央に中包みを置きます。このとき、背面が表にでている状態にします。

(2)左、右の順で外包みをかぶせ、下、上の順で包み終えます。最終的には上側が、右の画像のように被いかぶさっている形となります。水引きの中に元通りになるように入れて完成です。
香典袋と中袋とお札の向き

香典袋+中袋の場合

香典袋のみの場合
上包み,正式包み+中包みの場合

香典袋に入れるお札の向きには厳密な決まりはないとされますが、一般的には香典袋と中包み(または中袋)に対して、お札は、裏=うらの面が来るように入れるのが慣例となっています。

香典袋は、お悔やみ用の熨斗袋のことで不祝儀袋とも言います。
このイラスト見本をご覧下さい。

正式な包み方として上包みを使う場合もあります。

[ポイント]
上記の上包み・正式包みで包むやり方として紹介している「中包み」の包み方については、このページの下の方[「2.中包みの包み方(お金の入れ方包み方)でイラスト入りで解説しています。奉書紙や半紙などで包むやり方です。>>>

「香典袋の糊(のり)と封(ふう)」
香典袋はのり付けするの?(香典袋は糊づけするの?)
・上包みや、香典袋(不祝儀袋)は糊付け不要です(のり付け不要)。
・中包みも基本的には糊付けなしでも失礼にはあたりません。
・中袋の場合にも、基本的には糊付けしません。
 

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 2.中包みの包み方(お金の入れ方包み方)

香典袋の中包みの包み方についてご説明します。
中袋がない場合にも応用できます(中袋なしの場合にも使えます)。
付属する中袋がない場合で、中に入れる金額が多いケースでは中袋の代わりに使うことができます。

中包みのお金の包み方(お金の入れ方向き、包み方)

① 半紙、奉書紙などは、裏側を上にして置きます。
まず最初にお金を置く位置を決めるためのガイドラインを作ります。
右の見本の点線のように下から上に折り目をつけます。


上記で折り目をつけたガイドラインに沿って、お金を置きます。
お札が二枚以上の場合には、お札の向きを揃えます。
通夜や葬儀のお金を包む時にはお札は新札を用いないのがマナーとなっています。
また最終的に裏側(人物の顔のない側)がのし袋の表側に来るように包むのが慣例となっています

左の角をお札に沿って折ります。

③ お札の右を折ります。


④ お札の部分を下から上に折ります。
これにより、次の⑤ではこれまで下を向いていた面が出たことになります
⑤ 先端の部分を下に折ります。 ⑥ 左の⑤を裏返すと中包みが完成!
  人物のある側がおもてに出ることになります。
中包みの糊付けは基本的に不要です(ただし、お札の枚数が多い時などに留めることがあります。その場合はイラスト(5)の三角形の裏側を軽く留め、〆と書きます)

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上包みの包み方
こんどは中包みを包むための上包みを作ります。
⑦ 中央に中包みを置きます。
この時、人物の顔のない方が表に来るように置きます。
右側を折ります。
⑧ 左側を折ります。
⑨ 下を後ろに折ります。 ⑩ 上から下に後ろに折ります。

⑪左が完成図。裏返すと右になります。

弔事の場合の折り方はこう覚える!
(右のイラストは後ろから見た図)
お悔やみ事のときは上から下へかぶせる。

「お悔やみは深く敬礼」と覚えましょう。

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※ご注意/市販品は、香典袋・不祝儀袋でも合わせが左に来ているものが非常に多くなっています。

⑫ 市販品は、右のように合わせ目が左に来るものが多く売られています。後ろから見た時は上から下にかぶせるようにします。
[後ろから見た図]

ふくさの包み方(金封タイプの場合)の常識

右図のような2つ折りタイプの袱紗を金封ふくさと言います。お悔やみとお祝いでは開き方が異なります。

(1)弔事(お悔やみ)の時には、左開きになります。

(2)慶事(お祝い)の時には、右開きになります。
お見舞いのときもこちらのタイプを使います。

 3.香典袋の中袋・中包みの書き方

香典袋の中袋・中包みの書き方についてご説明します。
中袋がない場合にも応用できます。
※香典袋の表書きは別ページ>>>

香典袋の中袋の金額の書き方
・市販の香典袋の中には、中袋(中包み、内袋)がついているものもあります。

・ 中袋に金額や住所を書く欄があるものは、その中に記入します。

・下記は、中袋に書く漢数字の表記のしかたの例です。
 上に金という文字を書くのが通例ですが、「金参萬圓也」のような也はつけなくて良いとされています。

  ※弔事の場合は地方によって金額も裏面に書く地域もあります。
香典袋の中袋の表側 / 金額を書く

[弔事の場合]
金額の例
10,000円
※薄墨で書く
漢数字を書く場合には縦書きで。
もしアラビア数字で書く場合、5,000円、10,000円、30,000円などは横書きで書きます。

薄墨を使うのは、悲しみの涙で墨がにじんでいますという意味だとされます。
金額の書き方の例 解説
10,000円 アラビア数字
一万円など 漢数字
壱万円 「一」  →「壱」
壱萬円 「一万」 →「壱萬」
壱萬圓 「一万円」→「壱萬圓」
・中袋に書く金額の書き方の例(内袋の金額の書き方は?)
(下記は漢数字の書き方ですが、最近は香典袋に横書きの「金額記入スペース」「金額記入欄」が印刷されているものもあり、アラビア数字で書くケースも増えているようです(0,1,2,3…を使い、5,000円、30,000円、50,000円などと書く)。
1 2 3 4 5
1 2 3 5
6789 10 1000 10000



10 1000 10000 円

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香典袋の中袋の裏面の書き方
通夜葬儀等の香典袋の中袋の裏側 / 住所氏名を書く
裏側…裏面には住所と氏名を書きます。
表面と同様、裏面も薄墨で。
表側を縦書きで書いた場合には、裏面も縦書で書きます。

住所を書くのはお礼状を書く時のために配慮をするものです。

※地方によっては金額も裏面に書く地域もあります。
[もっと詳しく]
【解説】中袋なし・中袋のないとき、5000円、3000円、1000円のときほか>>>
※参考ページ……香典袋の書き方・表書きは別ページ>>>
※参考ページ……不祝儀袋に中袋・中包がない時は別 ページ>>>
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