結婚式招待状書き方

■ 結婚式の招待状
ここ数年、結婚式も手作り感のあるオリジナルウェディングが注目されてきています。そんな中で「結婚式の招待状」についても、ホテルや結婚式場で手配するだけでなくインターネット上で専門店にオーダーしたり、カード・台紙や封筒だけを入手して手作りするカップルが増えてきました。
ここでは、手作りの結婚式の招待状について説明します。
………このページの内容………
▼1. 結婚式と披露宴 1ページめ
▼2. 結婚式の招待状 書き方文例・例文 1ページめ
(1)まずは結婚式のスタイルを決める 1ページめ
(2)招待状のプランニング 1ページめ
(3)招待状に掲載する内容  1ページめ
(4)招待状に同封するもの 1ページめ
 手作り招待状印刷見本、レイアウト見本、付箋文例 1ページめ
(5)招待状のメッセージ文例集 2ページめ
 両家の父親が差出人、新郎新婦が差出人ほか
 会費制の場合の例文 その他 2ページめ
▼3. 結婚式の招待状 宛名の書き方  このページ 
▼4. 招待状のマナー
 手渡しマナー、封筒への入れ方  このページ
※参考ページ……ついでに披露宴の席次表も手作りしてみる?>>
 3.結婚式の招待状 宛名の書き方
 招待状は返信用のハガキを入れて封筒で出します。封筒の宛名の書き方について下記にご紹介します。
▼ 切手の位置と貼り方
縦書きの封筒の場合 切手の位置と貼り方について説明します。

下記の見本イラストをご覧下さい。
横書きの場合には、Bのように切手の向きを文字の向きと合わせる貼り方も多く行われます。
横書きの封筒の場合
A
B
郵便局に行くと「慶弔用切手」というものが販売されています。結婚用の切手としておめでたい柄の切手が販売されていますので、ぜひ利用して下さい。 (普通の切手と料金は変わりません)
▼ 封筒の宛名の書き方
 宛名は毛筆で手書きをするのが望ましいのですが、パソコンで毛筆のフォント(書体)を用いて招待状の封筒に直接印刷するカップルも多くなっています。宛名シールを使うのはかなり略式となりますのでシールを使うかどうかは両家で慎重に相談してください。

 一般的には、宛名を手書きにするかパソコンの宛名書き印刷を使うかどうかは、お招きする招待客によって決めるようにします(特に主賓や来賓に大切な方をお招きする披露宴では手書きの毛筆かパソコン印刷かの判断は慎重に行う必要があります)。
結婚式場で代筆(筆耕)を受けているところもあります。 親族や友人たちだけを招いて行う小さな結婚式(手作り結婚式、小さな披露宴)の場合にはパソコン印刷も比較的自由に使われるようです。

[ワンポイント] 
 細かいことですが、パソコンでの宛名書きの場合、どんな書体を使うのかも重要です。同じ文字サイズでレイアウトしてしまうといかにもビジネス文書のようになってしまいますが、毛筆、楷書などのフォントを使い、相手先の氏名を大きな文字にするなど、レイアウトにメリハリをつけるようにしましょう。
 封筒の宛名は招待状やカードの書き方に合わせて縦書きでも横書きでもOKですが、横書きの場合には手書きの毛筆は難しいためパソコン印刷となるケースが多いようです。
あて先の書き方は以下のとおりです。
個人あて 御夫婦あて

親族に出す招待状、
またはご主人とも奥様とも親交がある場合
一般例
◯◯◯◯様と書きます。 ご主人の氏名◯◯◯◯様の左側に「奥様の名前(親族あての場合や、奥様とも親交がある場合)」、
または「御奥様」「奥様」「令夫人(令夫人と書く場合には「様」は不要です)」などと書きます。
本人と家族あて
親族に出す招待状や、子供が小さい場合、子供の数が少ない場合 一般例
左上の見本は親族に出す場合や子供が小さい場合、子供の数が少ない場合などの書き方です。
右上の例が一般例です。ご主人の氏名◯◯◯◯様の左側に「御家族様」と書きます。
ご夫婦と子供たちを招待する場合に使えます。

[補足]
右の例の書き方の場合、封筒の宛名だけでは伝わりにくいので、子供達も一緒に招待する場合には、招待状カードの文面 にひとこと「宜しければぜひお子さんもご一緒におこしください」と書き添えます。「ぜひ愛子ちゃんもご一緒におこし下さい」など 具体的に子供の名前を書き添えてもOKです。
会社あて(肩書きのある相手に) 恩師の先生あて
会社名や部署の左側に、一番上の位置から「役職や肩書き」を書いて、◯◯◯◯様と続けます。
「◯◯◯◯部長様」はNG。
「◯◯◯◯社長様」もNG。

上記は会社の住所に続けて宛名を書く場合の書き方です。
先方のご自宅あてに招待状を送る場合には、「紅野太輔様」のように普通の個人あての書き方でもOK。
先生のご自宅宛に招待状を送る場合には「黄稲 実様」のように普通の個人あての書き方でもOKです。
「◯◯◯◯先生様」はNG。
先生という呼び方自体が敬称なので「先生」+「様」は二重敬語となりNGです。「◯◯◯◯先生」と書きます。
但し、肩書きがある場合は「役職や肩書き」を書いてから◯◯◯◯様となります。
例)「校長 山内一郎様」
 4.招待状のマナー
 招待状が完成したら切手を貼って郵送します。二ケ月前には発送したいものです。
▼ 主賓や媒酌人には手渡し
・招待状ができたら切手を貼って郵送しますが、主賓や媒酌人などには直接手渡しするのがマナーです。
職場の上司にも手渡しするようにします。
但し、遠方などの理由でどうしても手渡しが難しい場合には、前もって手紙を出したり電話で出席のお願いをした上で招待状を郵送するようにします。

・主賓に祝辞をお願いすることも多いと思います。そんな場合にはメモや付箋で「祝辞をお願いします」と伝えるのではなく、まずはきちんと会って招待状を渡す時に、あるいは手紙などで出席をお願いする際にその旨も伝えるようにしましょう。

・本来は、主賓以外の人であってもできるだけ手渡ししたり、前もって出席を電話などで依頼してから郵送するのがマナーです。 手渡しする場合には、封筒に切手を貼る必要はありません。返信用ハガキにのみ切手を貼ります。
▼ 封筒への招待状の入れ方

縦書の招待状と横書きの招待状に分けて説明します。
手紙のマナーには、相手が封筒から便箋を取り出した時にすぐに書き出しが見える向きで入れるという決まりがありますが、招待状は便箋ではなくカード形式のものが多いため、2つの考え方に分かれるようです。

1.封筒の表(おもて)の面と、カードの表(おもて)の向きを合わせるという考え方。

2.封筒を開けた時にすぐにカードの表(おもて)の向きが見えるように入れるという考え方に基づき、封筒の裏面を見ている状態で開けたら、すぐにカードの表側が見えるように入れる。

 事務局でいろいろと調べた結果、1が比較的以前からある入れ方で、2はグリーティングカードやメッセージカードを送る習慣が増えて来たことにより次第に浸透してきた入れ方のようです。

 手紙の場合は、レターオープナーやハサミで便箋を出すため、封筒の裏面を見ながら中身を出すという想定をしません。

 メッセージカードの場合には、カードを入れた封筒は糊付けされたものよりも封緘シール(封緘=「ふうかん」と読みます)などで軽く留めたものが多く、封筒をあけるときに裏のシールをはがしてすぐに開けることができます。開けてすぐにカードが見える向きで入れるという原則に立つと、封筒の裏面を見ている状態で開けるた時にカードがオモテの向きで見えるように入れるケースが増えてきたのではないでしょうか。
実際、メッセージカードの封筒には、開いた時のフタの裏側の部分にまで凝ったデザインが施されたものもあります。

ということで解説が長くなりましたが、手紙(便箋)的な考え方で入れる場合が1で、メッセージカード的な考え方で入れる場合が2です。どちらの入れ方も用いられているようですが、返信用ハガキなどの、他の同封物と向きをそろえることがポイントです。


下記に簡単にイラストで解説いたします。

1.封筒のオモテの面と、カードのオモテの面の向きを合わせる
という考え方の場合の入れ方
カードの封筒への入れ方の例(手紙式)

縦書きのカードの封筒への入れ方例
縦書きのカードの例

 横書きカードの封筒への入れ方
横書きカードの封筒への入れ方例
2.封筒からカードを取り出した時にすぐ見ることができるように入れる
という考え方の場合の入れ方
カードの封筒への入れ方の例(グリーティングカード式)

縦書きのカードの封筒への入れ方例

横書きのカードの封筒への入れ方例
▼ 封筒の縦書きと横書き
縦書きの封筒

●縦書きの封筒
使用する封筒に決まりはありませんが、どちらかと言えば縦書きの招待状を送る場合に適しています。
また、宛名を手書き毛筆で書く場合に適しています。
パソコンで宛名印刷をすることもできます。

↓ 参考/縦書きの招待状 ↓
横書きの封筒

●横書きの封筒
使用する封筒に決まりはありませんが、どちらかと言えば横書きの招待状を送る場合に適しています。
パソコンで宛名印刷をする場合にも適しています。
手書き毛筆による宛名書きには、最適とは言えません(書きにくい可能性があります)。

↓ 参考/縦書きの招待状 ↓
※参考ページ…… 披露宴の席次表も手作りしてみる?>>
▼1. 結婚式と披露宴 1ページめ
▼2. 結婚式の招待状 書き方文例・例文 1ページめ
(1)まずは結婚式のスタイルを決める 1ページめ
(2)招待状のプランニング 1ページめ
(3)招待状に掲載する内容  1ページめ
(4)招待状に同封するもの 1ページめ
 手作り招待状印刷見本、レイアウト見本、付箋文例 1ページめ
(5)招待状のメッセージ文例集 2ページめ
 両家の父親が差出人、新郎新婦が差出人ほか
 会費制の場合の例文 その他 2ページめ
▼3. 結婚式の招待状 宛名の書き方  このページ 
▼4. 招待状のマナー
 手渡しマナー、封筒への入れ方  このページ
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