通夜と告別式のマナー

■ 香典と宗教
香典とは故人に対する供養の気持ちを表すものです。香典を通夜や葬儀などの際に持参する際には宗教によって書き方(香典袋の表書き)が異なります。このページでは、キリスト教、神道など宗教ごとに異なる香典の書き方とマナーを解説します。なお、キリスト教では通夜の代わりに通夜式、神道では通夜の代わりに通夜祭と遷霊祭が行われます。
………このページの内容………
▼1. 香典とは
▼2. キリスト教の香典
▼3. 神式の香典
▼4. その他の宗教の香典
 1.香典とは? 
故人に対する供養の気持ちを表わす香典。
訃報を受けたら必ず先方の宗教を確認する。
香典とは、故人に対する供養の気持ちを表わすものであり、線香や花の代わりとして通夜や葬儀の際に持参します。もともとは香典には葬儀という突然の出費に対してお互いに助け合う意味もあると言います。仏教だけでなく、神道、キリスト教においても香典に該当するものがありますが、宗教によって熨斗袋に書く表書きが異なりますので、訃報の連絡を受けた時には必ず宗教を確認するようにします。
(1)香典とは
  ・香典とは故人に対する供養の気持ちを表わし、故人の冥福を祈り供養をするために捧げるものです。本来は花や線香なども供物として備えられますが、現代では香典という名称を使う場合には主として現金をさします。
香典の他に、香料とも言われます。
香典を持参するならわしは仏教以外にもありますが、表書きや香典袋が異なります。
(2)通夜・葬儀の香典
  香典を持参する時期
・香典は通夜または葬儀のいずれかに持参します。

・通夜と葬儀の両方に出席する場合には、香典はどちらの時に出しても構わないのですが、もし通夜の時に受付で香典を渡した場合には、葬儀の際は記帳だけとなります。
  また、通夜に急いで駆けつけたというような場合には香典を持参しないで受付では記帳だけをし、葬儀の時に改めて香典を持参します。

・キリスト教では正式には通夜にあたる儀式はないのですが、カトリックの場合には日本では通夜に相当する通夜式が行われるのが一般的となっています。また、プロテスタントの場合には前夜式が行われるのが慣例となっています。

・神式では通夜にあたる儀式として通夜祭と遷霊祭が行われます。

・通夜・葬儀のときと、法要とではのし袋の表書きが異なりますので注意してください。
(3)法事・法要の香典
  香典を持参する時期
・例えば仏教では初七日をはじめとし、四十九日までの間、法要は七日ごとにあります。また、その後も、百箇日、一周忌、三回忌…と続きます。
香典を持参するのは主な法要のみで、他は遺族のみによる焼香やお供えが行われます。

仏教以外の宗教についても仏教の法要に相当するものがあり、主な法要の時にのみ香典を持参します。
 
 2.キリスト教の香典
 香典袋の書き方は宗教によって異なります。必ず喪家(喪主)の宗教にあった表書きの香典を持参します。
下記に書き方の見本をご紹介しますので、香典用ののし袋を買い求める際(のし袋の選び方)の参考になさってください。

●キリスト教の場合は、プロテスタントは通夜の代わりに通夜式、葬儀告別式の代わりにミサ(追悼ミサ)が行われます。

●カトリックの場合には、通夜の代わりに前夜式が行われ、葬儀告別 式は各教会ごとのやり方で行われます。
キリスト教の場合の香典の書き方

キリスト教 の通夜・葬儀の香典袋の書き方と見本

香典の書き方 のし袋の種類

通夜・葬儀

の香典

[表書き]
・キリスト教の場合の熨斗の表書きは
「御花料」(プロテスタント)
「 御ミサ料」(カトリック)などです。

・相手の宗教がわからない場合に「御霊前」という表書きは宗教を問わずに使えるとされていますが、蓮の絵が付いている香典袋は、仏教専用の熨斗袋なので、キリスト教式の葬儀には用いないように注意してください。

[のし袋の選び方と水引き]
・十字架の絵が付いたものまたはまたは白い封筒もしくは不祝儀用の熨斗袋。
・もし水引きのあるものを使う場合には黒白または双銀の水引き
・結び切りまたはあわじ結び(あわび結びとも言います)
・蓮(はす)の花の絵がついているものは、仏教専用ですので使えません。キリスト教用としてゆりの花がついている不祝儀袋もあります。

[墨]
・薄墨を用います。悲しみの涙で文字が滲んでいるという気持ちを表わすとされています。

[名前]
・会葬者の氏名をフルネームで書きます。会社の名前で香典を出す場合の書き方例はこちら[B.香典の名前の書き方
香典の下段 名前の部分の書き方
通夜・葬儀の香典袋の書き方と見本
●個人で香典を出す

・御霊前という表書きは、仏教だけでなく宗教がわからない時に使えます。
 御霊前という表書きの場合には、不祝儀用ののし袋に書くと良いでしょう。

・左の見本画像は、キリスト教プロテスタントの場合です。
プロテスタントの場合 教の場合、「御花料」「お花料」
カトリックの場合「御ミサ料」などです。
十字架のついた袋、ゆりの花が描かれている袋、或いは白い封筒などに入れます。

・中央に会葬者の氏名をフルネームで書きます。
●夫婦で会葬する

夫の氏名だけを書いても良いのですが、夫婦とも故人にお世話になった場合などは、中央に夫の氏名を書き、左に妻の名を添えます。
これは夫婦連名で書く場合の書き方見本です。
●二人で香典を出す(数人が連名で出す)

二名の時は中央に二人の氏名を書きます。

三名の場合は中心に一名の氏名を書き、その左右両側に一名ずつ書きます。

人数が4名以上になる場合には代表者名を中央に書き「他5名」などと左下に書き添えても良いでしょう。

職場などで連名で香典を出す場合は、社名を一番右に書いたあと、役職が上の人が一番右になります。
●会社名義で香典を出す

社員本人、社員の家族、あるいは取引先にご不幸があった場合には、会社として香典を出すことがあります。
会社で香典を出す場合には、社名ではなく代表者の氏名を書きます。

この見本画像のように、中央に社長の氏名が来るように、その右側に書く会社名の配置を決めます。

・会社などにおいて部下が代理で会葬する場合には、上司の氏名の左下に小さく「代」と書きます。受付の会葬者名簿にも同じように上司の氏名の左下に小さく「代」と書きます。


・上司の代理で会葬する場合、上司の名刺を預かって行きます。受付では上司の名刺の右上に「弔」と書き、縦書きの名刺の場合は左端、横書きの場合は下端に「上司の代わりに会葬させて頂きます。佐藤一夫」と会葬した人の氏名を書いて受付に渡します。
●部署やグループ名で香典を出す

職場の部署で同僚たちが香典を出すなど、人数が多い場合には左の見本画像のように◯◯一同などと書きます。中央にグループ名が来るように右側に書く社名の配置を考えて書きます。

中に紙を入れ、香典を出した人の氏名と金額、住所、連絡先を書き添えると遺族の側でもお礼状やお返しの手配の際に困りません。

同僚たちで香典をまとめる場合、トータルの金額は端数がないようにします。
(□万円、□千円はOK。□万□千円などの半端な金額はNG。また、4、9などの数字は死、苦を連想させるため好ましくありません。)
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 3.神式の通夜葬儀の香典
 香典袋の書き方は宗教によって異なります。必ず喪家(喪主)の宗教にあった表書きの香典を持参します。
下記に書き方の見本をご紹介しますので、香典用ののし袋を買い求める際(のし袋の選び方)の参考になさってください。

神式の場合は通夜の代わりに通夜祭、葬儀の代わりに葬場祭が行われます。
神教(神式)の場合の香典の書き方

神式 の通夜・葬儀の香典袋の書き方と見本

香典の書き方と のし袋の種類

通夜・葬儀
の香典

[表書き]
・神式(神教)の場合の熨斗の表書きは
「御玉串料」「御榊料」「御神饌料」などです。
「御霊前」という表書きは宗教を問わずに使えるとされていますが、蓮の絵が付いているものだけは、仏教専用の熨斗袋なので、神式の葬儀には用いないように注意してください。

[のし袋の選び方と水引き]
・不祝儀用の熨斗袋。
・もし水引きのあるものを使う場合には、神道であることがわかっている場合には双銀または双白の水引きで。
わからない場合には黒白または双銀の水引き
・結び方は、結び切りまたはあわじ結び(あわび結びとも言います)
・蓮(はす)の花の絵がついているものは、仏教専用ですので使えません。

[墨]
・薄墨を用います。薄墨は悲しみの涙で文字が滲んでいるという気持ちを表わすとされています。

[名前]
・会葬者の氏名をフルネームで書きます。会社の名前で香典を出す場合の書き方例はこちら[香典の名前の書き方
 4.その他の宗教の香典
それでは、仏教、キリスト教、神道以外の宗教について葬儀お葬式の香典の書き方をご紹介します。
天理教の場合の香典の書き方

天理教 の通夜・葬儀の香典袋の書き方と見本

香典の書き方と のし袋の種類

通夜・葬儀
の香典

天理教では厳密な葬儀の決まりはありませんが、神式の葬儀に近い形をとります。通夜に相当するのは「みたまうつし」という儀式です。葬儀、告別 式にあたるのは「発葬儀(はっそうのぎ)」「葬場儀(そうじょうのぎ)」です。

[表書き]
・天理教の場合の熨斗の表書きは
「御玉串料」「御榊料」などと書きます。
「御霊前」という表書きは宗教を問わずに使えるとされていますが、蓮の絵が付いているものだけは、仏教専用の熨斗袋なので、神式の葬儀には用いないように注意してください。

[のし袋の選び方と水引き]
・不祝儀用の熨斗袋。
・もし水引きのあるものを使う場合には、神道であることがわかっている場合には双銀または双白の水引きで。
わからない場合には黒白または双銀の水引き
・結び方は、結び切りまたはあわじ結び(あわび結びとも言います)
・蓮(はす)の花の絵がついているものは、仏教専用ですので使えません。

[墨]
・薄墨を用います。薄墨は悲しみの涙で文字が滲んでいるという気持ちを表わすとされています。

[名前]
・会葬者の氏名をフルネームで書きます。会社の名前で香典を出す場合の書き方例はこちら[香典の名前の書き方
創価学会の場合の香典の書き方

通夜・葬儀の香典袋の書き方と見本

香典の書き方と のし袋の種類

通夜・葬儀
の香典

創価学会では、普通の仏教の葬儀とは異なり、僧侶におこしいただいて行う葬儀ではありません。
僧侶を呼ばずに会員相互で葬儀を行うため「友人葬」と呼ばれます。
会員は香典は原則として必要無いとされていますが、学会の会員の場合の香典の詳細についてはここでは省略します。

一般の人が創価学会の葬儀に参列する時には、香典を持参しても構いません。表書きは「御霊前」で、薄墨を使います。
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