喪中はがき・年賀欠礼状

喪中はがきの書き方とマナーのページ。喪中はがきとは、家族または親族の死去により自分が喪に服していることを知らせ、翌年の新年の賀詞を遠慮する旨を伝えるはがきのことで、一年の終わりの時期に送る挨拶状のひとつです。
特に年賀状をやり取りしている相手に対し、先方が年賀状を書く時期に間に合うように送ります。ここでは喪中はがきのマナー(出す時期や範囲等)と文例・例文及び返信返事の文面 などを紹介します。
………このページの内容………
▼1. 喪中はがきとは?
1-1. 喪中はがきの役割
1-2. 喪の期間
1-3. 喪中はがきを出す範囲(個人の場合/ビジネス・仕事上のおつきあいの場合)
1-4. 喪中はがきを出す相手(個人の場合/ビジネス・仕事上のおつきあいの場合)
▼2. 喪中はがきを出す時期(いつからいつまで)
▼3. 喪中はがきの構成とポイント
▼4. 喪中はがき 文例・例文
4-1. 喪中はがきの文例・例文(個人の場合)
4-2. 喪中はがきの例文・文例(会社・社葬の場合)
4-3. 喪中はがきの例文・文例(会社・社葬の場合)
4-4. 喪中はがきのレイアウト例
▼5 喪中はがきを受け取ったら(喪中はがきの返信・返事)

 1.喪中はがきとは?

 喪中はがきとは、家族または親族の死去により喪に服していることを知らせ、翌年の新年の賀詞を遠慮する旨を伝えるはがきのことです。
  年賀状を遠慮する旨を伝えることから「年賀状の欠礼ハガキ」「年賀欠礼状」などとも呼ばれます。

▼ 1-1. 喪中はがきの役割
喪中はがきの主な目的は以下のとおりです
(1)喪中であること(=喪に服していること)を伝えます。
 自分が家族や親族の喪に服していることを伝えます。
ところで、 「喪に服す(=もにふくす)」という表現は良く使われますが「喪」の期間と「忌」の期間は異なります。
例えば仏教では一般的に49日で忌明けとされますが、忌は明けても喪の期間はまだ続いています。また、宗教や宗派閥によっては喪の期間がないものもあります。
喪の期間については、このページの別項で説明します。
(2)誰がいつ亡くなったのかを伝えます。
 上述のとおり、自分が喪に服していることを伝えるののが目的ですが、「誰がいつ亡くなった」のかを伝え、そのために現在自分が喪に服している事をを伝えます。
(3)新年の賀詞を遠慮する旨を伝えます。
 本来であれば新年を祝って賀詞を交わす相手に対し、喪に服しているために新年の祝賀状(年賀状)を遠慮する旨を伝えます。
▼ 1-2. 喪の期間
喪の期間=喪に服する期間。服喪期間とも言います。
家族や親族(近親者)が死亡した時に、一定の期間、祝賀行事や社交行事などをひかえることを喪に服すると言い、その期間を喪の期間と言います。
喪の期間は亡くなった人との血縁の深さや、付き合いの深さによって異なります。
また、宗教・宗派によっても喪の期間は異なります。
(1)服喪期間の歴史
 現在では喪の期間は法律で定められているわけではなく、慣習や地方の風習あるいは宗教・宗派によって一定のめやすのようなものが定着しています。

例えば養老律令という法律では…
(養老律令…757年に施行された法律。律10巻、令10巻から成り、律は刑法のようなもの、令は民法や行政法のようなものだったと考えられています。喪の期間については、令の一つ「喪葬令」の服紀条で定められていました。
 この中で、服喪期間は例えば父母や夫の場合には1年などと定められていました。養老律令は大宝律令を基にしたもので、大宝律令にも喪葬令の内容があったと考えられています。)
(2)一般的な喪の期間のめやす
 慣例的には、喪の期間は下記のように考えられています。
宗教、宗派あるいは地方によっても異なりますので参考例としてご覧下さい。

注)喪中はがきを出す範囲や期間とは異なりますので注意して下さい。
喪中はがきを出す範囲や期間については別項で解説します。
一般的な喪の期間
両親(父母)・夫・妻・同居の義父義母 1年
祖父母 6ケ月(3ケ月〜)
兄弟姉妹、子、同居の曾祖父母、別居の義父義母 3ケ月(〜6ケ月)
義兄弟姉妹、孫 1ケ月(〜3ケ月)
叔父叔母、伯父伯母、別居の曾祖父母 喪に服す期間としない

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▼ 1-3.喪中はがきを出す範囲
あなたからみてどのような間柄の方が亡くなった場合に喪中ハガキを出すのでしょう。
下記は一般例です。宗教、宗派あるいは地方によっても異なりますので参考例としてご覧下さい。
(1)同居の家族・親族がその年に亡くなった場合
   自分が同居している家族、親族が亡くなった年の年末に、(翌年の年賀状を書く時期に間に合うように)喪中ハガキを出します。
 同居している家族親族とは、同居の「両親(父母)、兄弟姉妹、子供、孫、祖父祖母」、さらに同居している「義父義母、義兄弟姉妹、養父母、養子、伯父伯母、叔父叔母」などです。
(2)肉親(両親=父母・兄弟姉妹・子)がその年に亡くなった場合
   同居しているいないに関わらず、自分から見て親兄弟及び子にあたる人が亡くなった場合には喪中ハガキを出します。父母、義父義母、兄弟姉妹、子
上記の(1)(2)は、ほぼ100%の方が喪中ハガキを出す例です。
下記の(3)は、ご家族によって喪中ハガキを出す/出さないが異なります。どのようにするのかご家族で相談してお決め下さい。
(3)同居していない親族がその年に亡くなった場合その1
   同居していない「祖父祖母、養父母、義理の息子・娘」が亡くなった場合には、喪中ハガキを出すかどうかについては家族で相談して決めます(普段のおつきあいにより異なります)。
 地域によっては、祖父母は同居しているいないに関わらず2親等内なので喪中ハガキを出すという考え方もあります。
下記の(4)は、喪中ハガキを出さないことが多いようです。最終的にはご家族で相談してお決め下さい。
(4)同居していない親族がその年に亡くなった場合その2
   同居していない「義兄弟姉妹、叔父叔母、伯父伯母、いとこ、甥姪」が亡くなった場合には、喪中ハガキを出さないことが多いようです。
ふだんの親交の深さによって異なります。最終的には家族で相談して決めます。
▼ 1-4.喪中はがきを出す相手
喪中はがきを出す相手として想定されるのはどんな相手でしょうか。
下記にリストを作ってみました。
(1)個人として、喪中はがきを出す相手
  ・毎年のように年賀状のやり取りをしている相手(友人、同僚、上司、先生、仲人など)
・毎年のように年賀状を送る相手(友人、同僚、上司、先生、仲人など)
・その年に特にお世話になったために、本来であれば年賀状を出したいと思う相手
・喪主の場合には、故人が年賀状のやり取りをしていた友人
・喪主の場合には、故人の葬儀に参列して下さった相手
親族間では、喪中はがきは不要でしょう。
 但し、義兄弟姉妹などのように、親族であっても故人とは遠戚にあたる或いは比較的疎遠であるなどの理由で訃報を知らせずにいた場合には、喪中ハガキを出すこともあります。
(2)仕事上・ビジネス上の相手や取引先に喪中はがきを出すケース
  ・仕事上・ビジネス上の取引先であっても、故人の葬儀に参列して下さった相手
仕事上の取引先に対しては、「個人的なこととは別」と考えて喪中ハガキを出さないケースも多いようです。上司と相談して決めるようにしましょう。

 2.喪中はがきを出す時期(いつからいつまで)

喪中はがきを出す時期について説明します。

喪中はがきを出す時期(喪中はがきはいつ出す?)
1.喪中はがきは、相手が年賀状を出す前に届くように送る
  ・喪中はがきは11月中旬以降、できれば12月初旬に(遅くとも12月15日までに)届くように送ります。

・年賀状の受付開始は例年12月15日がひとつのめやすとなっています。相手が年賀状を出す前に先方に届くように送るのがマナーです。望ましくは相手が年賀状を書く前に間に合わせたいものです。
  
2.12月15日に間に合わない場合には
  ・例えば12月に入ってから身内に不幸があったなどの理由で喪中ハガキが間に合わないような場合には、喪中はがきを年賀状の返信として出すこともありますが、別 の方法として松の内(1月1日から1月7日まで)を過ぎてから届くように寒中見舞いを出すこともあります。

※この目的で出す場合の寒中見舞い用のハガキは12月にポストに投函してしまうと普通の郵便と同じように2、3日で先方に届いてしまいます(年内に届いてしまいます)。先方からの年賀状に対して喪中であることを告げる内容とするため、年明け5日頃にポストに投函するとちょうど良い頃に届きます。
 

 3.喪中はがきの構成とポイント

それでは、喪中はがきの文面について、全体の構成をご説明いたします。

喪中はがきの構成
1.書き出しと結び
・頭語や結語は用いません。
2.冒頭で、喪中であることを告げる
・最も伝えたい用件は相手に対し自分は喪中であると伝えることです。冒頭で喪中であることを告げます。
・冒頭に記載する挨拶文のタイプとしては、
 「新年のご挨拶を遠慮…」のタイプと
 「年末年始のご挨拶を遠慮…」のタイプがあります。
喪中はがきの冒頭部分の書き方の例
文例/ 例文 使い方の例
(1)喪中につき新年のご挨拶をご遠慮させて頂きます。
・いつも年賀状のやり取りをしている相手全般に使える

・例えば12月になってから身内に不幸があった場合、先方が年賀状を投函する前に喪中ハガキを手配できないことが多い。そのような場合には、年賀状を頂いた相手に左記のような文例の喪中はがきを使える。

・喪中であることを知らずに年賀状を送って来た相手への返信にも使える。
(2)喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます
・いつも年賀状のやり取りをしている相手全般 に使える

・例えば早めに喪中ハガキを手配し、相手が年賀状を投函する前に間に合うように送るような場合に使える。
3.誰の喪に服しているのかをはっきりと書く
・自分は喪に服しているために新年の挨拶を遠慮する旨を伝えるのですが、誰がいつ亡くなった件で喪に服しているのかをはっきりと伝えます。

・自分から見た故人の続柄を書き添えます。
4.日頃のおつき合いに関する感謝の言葉を入れる
・文面に関しては若干の差違はありますが、以下のような主旨のことを書きます。どんな内容を入れるのかは送り主の自由です。代表的な内容は下記のようなものです。
1)旧年中に賜りましたご厚情に感謝申し上げます。
2)変わらぬ支援を願う言葉
5.新しい年に関する挨拶の言葉を入れる
・文面に関しては若干の差違はありますが、以下のような主旨のことを書きます。どんな内容を入れるのかは送り主の自由です。代表的な内容は下記のようなものです。
1)変わらぬおつき合いを願う言葉
2)変わらぬ支援を願う言葉
5.日付
・旧年中に出す場合には「平成○○年十二月」となります。
6.住所氏名
・喪主の住所氏名と並べて家族家族一同などと書いたり、j家族の氏名を並べて書いたりします。
7.用紙、はがき
・喪中はがきははがきサイズのものに印刷します。官製ハガキに印刷することも増えてきています。枚数が少ない場合には、手持ちのプリンターなどで自作する人も増えてきています。

 4.喪中はがきの文例・例文

 それでは、喪中はがきの文例集を下記にいくつかご紹介します。
最近は拝啓に花などをあしらえたイラスト入りのものも増えてきています。
蓮の花や葉をあしらったものは仏教以外には使えません。

4-1.喪中はがきの文例・例文(個人の場合)
4-2.喪中はがきの例文・文例(会社・社葬の場合)
4-3.喪中はがきのレイアウト例
喪中はがき(例文・文例)
4-1)喪中はがきの文例・例文    [個人の場合]
喪中につき新年のご挨拶をご遠慮させて頂きます
祖父 佐戸 万名夫(九十歳)去る四月二十八日に永眠いたしました
本年中に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げます
来る年も変わらぬおつき合いのほど宜しくお願い申し上げます
 平成○○年十二月
〒□□□−□□□□ 名古屋市中区丸々町1-1-1
別途一朗
妻美
◎冒頭で喪中はがきであることを告げます。

◎季節を表わす時候の挨拶や、頭語(拝啓など)、結語(敬具など)は無しです。

◎喪に服していることと、誰の死亡により喪に服しているのかを伝えます。

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喪中はがき(例文・文例)
4-2)喪中はがきの文例・例文[ビジネス、仕事上のおつき合いや取引先あての場合]
喪中につき新年のご挨拶をご遠慮させて頂きます
母 佐戸 万菜子が八月二十日に八十八歳にて永眠致ししました
本年中に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げますとともに
来る年も変わらぬご指導のほど宜しくお願い申し上げます
 平成○○年十二月
〒□□□−□□□□ 横浜市港北区丸々町1-1-1
寅尾商事株式会社 営業部
別途一朗
◎◎冒頭で喪中はがきであることを告げます。

◎季節を表わす時候の挨拶や、頭語(拝啓など)、結語(敬具など)は無しです。

◎喪に服していることと、誰の死亡により喪に服しているのかを伝えます。
喪中はがき(例文・文例)
4-3)喪中はがきの文例・例文[ビジネス、仕事上のおつき合いや取引先あての場合]
喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮させて頂きます
弊社 元代表取締役会長こと父 別戸 万名夫(九十歳)去る四月二十八日に永眠いたしました
平素のご厚情に深く感謝申し上げますとともに 明くる年が皆様にとりまして良き年でありますようお祈り申し上げます
 平成○○年十二月
〒□□□−□□□□ 横浜市港北区丸々町1-1-1
別戸物産株式会社 
代表取締役社長 別途一朗
◎会社の社長の立場で、先代の社長の喪に服していることを伝える例です。
喪中はがき(例文・文例)
4-4)喪中はがきのレイアウト例(見本)

喪中ハガキ

◎冒頭には喪中はがきであることがわかる挨拶文が入ります。

◎季節を表わす時候の挨拶や頭語、結語(書き出しに「拝啓」、結びに「敬具」など)は不要です。

◎文中、句読点「、」「。」は用いません。

◎住所と並べて自宅の電話番号を書くこともあります

◎この見本は、夫婦連名の例です。
◎印刷店、ショップに依頼するとテンプレートや見本を用意しています。また、郵便局でも注文できるようです。ネット上から注文できるサービスもあります。
枚数が少ない時には、インクジェットはがきに自作する人もいます。最近はイラスト部分の色もモノトーンだけではなくカラー印刷の明るい色も用いられるようになってきたようです。

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 5.喪中はがきを受け取ったら(喪中はがきの返信・返事)

 喪中はがきを受け取った場合の返信について解説します。
喪中ハガキを受け取ったら、年賀状の代わりに寒中見舞いなどを出します。

(1)喪中はがきで初めて訃報を知ったときの返信/返事の例文
 友人や知人の身内に不幸があったことを喪中はがきで初めて知る場合もあります。そんな時には、知らなかったことを率直に述べ、お悔やみの気持ちを相手に伝えましょう。
寒中お見舞い申し上げます
 お父様のご逝去を知り、驚いております。
遠方とは言え、このたびのお葉書を頂戴するまで全く知らずにおりました。お悔やみも申し上げずに大変失礼いたしました。ご家族の皆様にも心よりお詫び申し上げます。
お父様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
  寒さはこれからが本番です。どうかご自愛下さい。
(2)訃報は既に知っており、その上で喪中はがきを受け取ったときの
返信/返事の文例
訃報は既に知っており(過去に)既にお悔やみの気持ちは伝えた。その上で喪中はがきを受け取った場合。
(お悔やみを述べた。或いは、会葬・弔問に伺ったり、お香典などを送ったりした)
寒中お見舞い申し上げます
 ご丁寧な御挨拶状をありがとうございました。早いもので、もう八ケ月にもなるのですね。歳をとると過ぎていく毎日がとても早く感じられます。おハガキを見て急にまたあなたに会いたくなりました。お近くにおこしの際はぜひお立ち寄り下さい。
 寒さはこれからが本番です。どうかご自愛下さい。
ご家族の皆様にも宜しくお伝え下さい。
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