お宮参りの服装

お宮参りの服装のページです。赤ちゃんの誕生を祝い健やかな成長を祈るお宮参りという行事について、赤ちゃんの服装および両親(パパ・ママ)や祖母祖父の服装を解説します。
お宮参りの日取りはお母さんと赤ちゃんの体調を考慮した上で決め、生後1ケ月頃のお天気の良い日にお参りします。このページでは赤ちゃんの服装、両親の服装(パパ、ママの服装)、祖父母の服装(おじいちゃん、おばあちゃんの服装)について解説します。
………このページの内容………
▼1.お宮参りの赤ちゃんの服装(男の子の服装・女の子の服装)
 [両親の服装]
▼2.お宮参りのママ・お母さん・母親の服装
▼3.お宮参りのパパ・お父さん・父親の服装
 [祖父母の服装]
▼4.お宮参りの祖母・おばあちゃんの服装
▼5.お宮参りの祖父・おじいちゃんの服装
▼6.お宮参りの基本的な知識

1.お宮参りの赤ちゃんの服装

お宮参りの主役となる赤ちゃんの服装について説明します。
下記に男の子、女の子についてそれぞれ紹介します。

お宮参りの赤ちゃんの服装
赤ちゃんが着るお祝い着は、正式には母方の実家が用意するものです。

赤ちゃんの授乳のしやすさなどから、最近は正式な祝い着(和服・和装)よりもベビードレス(洋服)が増えてきているようです。

正式な祝い着を着用するご家庭もいらっしゃいますが、最近ではお宮参りの服装は、その後も利用できるおしゃれ着で済ませ、記念写真撮影をする時のみレンタルの衣装を着用するご家庭もあるようです。
また、その他の例としてお宮参りの際にケープを使用するだけでも雰囲気が出ます。

【注意点】
1.赤ちゃんとお母さんの体調に留意
お宮参りの衣装を決める際も、赤ちゃんとお母さんの体調を優先してください。気分や体調が悪くなるような服装は絶対に避けて下さい。

2.春夏秋冬の季節に配慮
真夏や真冬など、季節によっては暑さ寒さが厳しい時期があります。必要に応じて、夏には暑い屋外と涼しい屋内で体温調節ができるようにしたり(例えば…赤ちゃんは屋外では薄着にしクーラーが効いた場所に入る場合には祝い着のケープを活用したり等)、冬には帽子やアフガン(下記)など防寒対策をして下さい。

春先や秋冬の寒い時期のお宮参りにはアフガン(おくるみ)なども活用しましょう。
アフガンはお宮参りの一度だけ使うのはもったいないので、できればふだんのお出かけにも使えるものを選ぶと良いでしょう。色は白で、お宮参りにも使えそうなフリルのついたものや、レース使いのものなどが販売されています。
[和服・和装の場合]
男/男の子/男児/男子 女/女の子/女児/女子
●白羽二重の内着(着物)に、紋の付いた祝い着を羽織ります。

●男の子が羽織る祝い着は、黒、紺、紫、白などの染め抜き五つ紋の羽二重地におめでたい図柄や男の子らしい図柄(兜、鷹など)ののし目模様のものが主流です。

※熨斗目模様は、袖と身ごろの部分の柄が横一直線につながったもので、七五三の5歳の男児の衣装としても知られています。
●白羽二重の内着(着物)に、紋の付いた祝い着を羽織ります。

●女の子が羽織る祝い着は、繻子や羽二重の赤、紅、ピンク、白などの地色に花、吉祥紋様や御所車などの模様のものが多くなっています。

●本来のしきたりとはハズレますが赤ちゃんに着せる内着は白のベビードレスで代用するご家族もいるようです。
[洋服・洋装の場合]
男/男の子/男児/男子 女/女の子/女児/女子
●洋服の場合には、男の子も女の子もベビードレスを着用します。ドレスの色は白が最も一般的ですが、白を中心に、淡い色…たとえばごく薄いブルー、淡いピンク・ベビーピンク、薄い黄色、オーガニックのきなり色などが好まれます。
帽子、靴も白色または同系色で揃えます。

●ベビードレスの中にはカバーオールと2ウエイになっているものもあります。ベビードレスは新生児の時期に使うものですが、お宮参りの時期を過ぎても使える(生後2〜3ケ月頃まで)ボタンの留め方を変えるだけでカバーオールとして使えるタイプです。

●祖母または両親のいずれかがだっこする時にケープを使って包み込みます。

※ベビードレスは、足の部分がドレスになっているもの。カバーオールは、足が左右に分かれているもの。

[両親の服装]

2.お宮参りのママ・お母さん・母親の服装

赤ちゃんだけでなくお母さんの体調にも配慮して日取りを決めます。また、服装を決める際にも体調を優先して決めます。

お宮参りのママ・お母さんの服装
・正式な宮参りの作法では、赤ちゃんを抱っこするのは父方の祖母とされています。現代ではしきたりにこだわらず両親と赤ちゃんだけでお宮参りをすることもあります。
赤ちゃんをだっこする場合には、赤ちゃんをだっこした上から、ケープ(洋装の場合)や祝い着(和装の場合)を羽織る形となります。

母親/ママ/お母さん/女性

【洋服の場合】
●赤ちゃんが洋服・洋装の場合には、ママ・母親も洋服でのお宮参りが多いようです。
春のお宮参りでは春らしいカラーのスーツ、ワンピースなど。主流は水色、サックス、ピンク、紺、ベージュ、グレー、黒、白、クリーム色、うすいピンクなどです。

●家族で記念撮影をする場合には両親の服の色は紺や黒などのダークカラーの方が赤ちゃんが映えるという意見もあります。確かに赤ちゃんが主役だから引き立てたいという考え方もありますが、無事に出産を終えたお母さんもまた主役の1人として赤ちゃんと一緒に美しく写るというのも記念写真の趣向の一つとして有りではないでしょうか。お母さんが似合うカラーを着るのが良いと思います。

●春先や秋口の肌寒い季節には、ジャケット。冬にはコートを羽織るなど、寒くないようにして下さい。

●靴やアクセサリーに決まりはありませんが、赤ちゃんをだっこするなら歩きやすい靴を。バッグの色は基本的には靴と合わせます(難しい場合には、服と合わせます)。赤ちゃんの健やかな成長を祈るための神聖な儀式を行うためのお参りですから、マナーとしては華美なものや派手すぎるアクセサリーは基本的にNGです。但しパールのネックレスはフォーマル用としておすすめです。

●おばあちゃんやお父さんと服装の格が合えば、カジュアルすぎないパンツスーツでもOKです。

[和服の場合]
●正式なしきたりでは赤ちゃんは和装です。赤ちゃんが着物・和装の場合には、ママ・お母さんも色留袖や訪問着などの和服(正装)が正式です。
着物の格から言えば色留袖→訪問着→色無地ですが、色無地を着る方も多くいらっしゃいます。

●着物は外出中に授乳しづらいので、お宮参りが長時間に及ぶ際には母乳ママの場合には工夫が必要です(下記※参照)。
●着物の場合、夏は特に暑く感じられます。体調管理に気を配りましょう。
春先や秋には軽く羽織れるショールも重宝します。
冬の場合には肌襦袢の下に肌着、和装用ストッキングなどで工夫を。ショール、和装コートなども利用します(赤ちゃんは祖母がだっこする場合に使えます)。

※授乳中のママは、着物にシミがつかないか心配ですね。お宮参りは近くの氏神様に参拝するものですが、母乳のママの場合、(近くない神社へのお宮参りでは特に)洋服でお宮参りをするママも多いようです。
母乳パッドを利用する等の工夫はもちろんですが、授乳中のママは着替えや授乳ができそうな場所を確認しておきましょう。事務局の調べでは、記念写真撮影用のスタジオやレンタル衣装店などでも着替えや授乳ができる部屋を用意しているところがあるようです。

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3.お宮参りのパパ・お父さん・父親の服装

お宮参りは生後一ケ月頃が目安ですが、具体的な日取りはパパの休みの日に合わせることが多いようです。

お宮参りのパパ・お父さんの服装
・正式な宮参りの場合には父方の祖母と両親が赤ちゃんに付き添います。お父さんの服装は赤ちゃんやママ、祖母に合わせます。

父親/パパ/お父さん/男性

【洋服の場合】
●赤ちゃん、ママ、祖母の服装が和服の場合でも、お父さん・パパの服装は洋服がほとんどです。現代では和服のパパはほとんど見かけません。

●服装の格は、両親で揃えます。赤ちゃんのママ(母親)が礼服の場合には、パパ(父親)も礼服となります。服装の例としては、ブラックスーツ+シルバーグレーのネクタイ(フォーマルネクタイ)などです。ワイシャツは白、靴、靴下は黒となります。

●パパ・父親におすすめな服装はダークスーツ(なるべく濃い色のグレー・チャコールグレーまたは濃紺)です。略礼服となります。ワイシャツは白、靴、ソックスは黒です。
ネクタイはママ・母親の服装の格に合わせます。ママ・母親が礼服の場合にはフォーマルタイ(グレー)を。準礼服やオシャレ着の場合にはフォーマルタイ以外でOKです。

[祖父母の服装]

4.お宮参りのおばあちゃん・祖母の服装

お宮参りの際の祖母の服装について説明します。
父方と母方の両家の祖母が揃って参列する場合には、服装の格を合わせるようにしましょう。

お宮参りのおばあちゃん・祖母の服装
・正式な宮参りの作法では、赤ちゃんを抱っこするのは父方の祖母とされています。父方の祖母の都合がつかない場合には母方の祖母がつきそったり、両親だけでお参りをすることもあります。
少子化を反映し、両家の祖父母が付き添うご家族もあります。

・和服にするか洋服にするかについては、赤ちゃんのママに合わせる必要はありません。むしろ合わせるのは服装の格で、礼服、準礼服といった格を合わせるのがマナーです。

おばあちゃん/祖母

【洋服の場合】
●洋服の場合にはスーツ、ワンピース等となります。靴やアクセサリーに決まりはありませんが、赤ちゃんをだっこするなら歩きやすい靴を。バッグの色は基本的には靴と合わせます(難しい場合には、服と合わせます)。赤ちゃんの健やかな成長を祈るための神聖な儀式を行うためのお参りですから、マナーとしては華美なものや派手すぎるアクセサリーは基本的にNGです。但しパールのネックレスはフォーマル用としておすすめです。

●春先や秋口の肌寒い季節には、ジャケット。冬にはコートを羽織るなど、寒くないようにして下さい。

●赤ちゃんを抱っこした上から赤ちゃんが洋装ならケープ、赤ちゃんが和装なら祝い着をかけます。ケープや祝い着はデパートやネットショップなどでも販売されていますが、写真館などでレンタルも利用できます。

[和服の場合]
●正式なしきたりでは赤ちゃんが着物・和装の場合には、おばあちゃん・祖母も色留袖や訪問着などの和服(正装)が正式です。
着物の格から言えば色留袖→訪問着→色無地となります。赤ちゃんの両親が略礼装なら、おばあちゃんも略礼装で構いません。

●和服の場合、レンタルを利用する方もいらっしゃいます。写 真を撮影するスタジオでの利用や、お祝いの食事の席を設けるホテルでの貸衣装(レンタル)などを利用するケースも多いようです。

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5.お宮参りのおじいちゃん・祖父の服装

正式なお宮参りには両親と父方の祖母が付き添うのがしきたりですが、最近では両親だけですませたり、或いは少子化を反映して両家の祖父母がつきそうこともあります。

お宮参りのおじいちゃん・祖父の服装
・祖父の服装はパパ・父親に準じます。スーツでの参拝が一般的です。

おじいちゃん/祖父

【洋服の場合】
●赤ちゃん、ママ、祖母の服装が和服の場合でも、おじいちゃん、祖父の服装は洋服がほとんどです。現代では和服のおじいちゃんはほとんど見かけません。

●服装の格は、祖父母で揃えます。祖母が礼服の場合には、祖父も礼服となります。服装の例としては、ブラックスーツ+シルバーグレーのネクタイ(フォーマルネクタイ)などです。ワイシャツは白、靴、靴下は黒となります。

●おじいちゃん・祖父におすすめな服装はダークスーツ(なるべく濃い色のグレー・チャコールグレーまたは濃紺)です。略礼服となります。ワイシャツは白、靴、ソックスは黒です。
ネクタイはおばあちゃん・祖母の服装の格に合わせます。祖母が礼服の場合にはフォーマルタイ(グレー)を。準礼服やオシャレ着の場合にはフォーマルタイ以外でOKです。

6.お宮参りの基本的な知識

お宮参りの基本的な知識についてQ&A方式で解説します。
※現在は質問受付は終了しております。

お宮参りに関するQ&A
お宮参りをする時期はいつ?
・赤ちゃんが生まれて一ケ月(生後一ヶ月)の頃、赤ちゃんとお母さんの体調をみて決めます。
最近ではお父さんの仕事が休みの日に合わせることが多いため、生後30日を過ぎる頃の天気の良い土日に行う家庭が多いようです。
お宮参りを祝い着は母方の実家が用意する?
・赤ちゃんが着る祝い着は母方の実家が用意するとされてきました。逆に父方の実家では御祝儀を用意したり食事の席を設けるなど、両家でバランスを取るようにします。
もしも赤ちゃんの両親が「自分達で揃えたい」…という場合でも事前に双方の実家に一声かけるのがマナーです。
赤ちゃんは父方の祖母が抱っこする?
・正式なお宮参りでは、父方の祖父が赤ちゃんを抱き、両親が付き添うのがしきたりでした。
現代では堅苦しく考えず、両親と赤ちゃんだけでお宮参りをしたり、両家の祖父母が付き添ったりとさまざまです。
お宮参りとは具体的に何をする?
・住まいの近くの氏神様に、赤ちゃんの誕生を祝い健やかな成長を祈願するためにお参りをする儀式がお宮参りです。

※お宮参りの作法やマナーは、参考ページ…「お宮参り」
※神社への謝礼は、参考ページ…「初穂料」

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